フランスでもなかなか出回らない逸品、2007年度「アシェット」2ツ星★★掲載

「ブルゴーニュは複雑でなければならない」(Bourgogne must be complex)。そう語るムッシュ、ジャン・マークの造り出すサントネーはフランスのキャビスト(酒屋さん)にもなかなか出回らない。曽祖父から脈々と続くそのクォリティー。14世紀に建てられた地下カーヴには、これだけ?と思う数しか樽がない。

新樽100%ですが、「reduce okay taste」とジャンは言い、樽香の強さ、バニラっぽさはエレガンスとクォリティーに欠けたワインだと否定している。これはハスミワインの造り手たちに共通している。他のドメーヌはアロマティックでソフト、一見エレガントに感じてしまうワインを造るが、ボクはそうしない、と語るジャン。ひいおしいさんの時代から受け継ぐ複雑性と凝縮感、エレガンスさを備えなければ、ドメーヌ・ヴァンサンのワインではない!

ヴァンサン家のワインはゆっくり、じっくりと味わうタイプ。ひとくち飲んでどうこう言うワインではありません。ショコラのような香りが現れたらいい感じになってきた証です