文献によると南アフリカにおいて最初にワイナリーが誕生したのは1685年のことですが、ここ『クライン・ザルゼ』のワイナリーとしての記録も古く、1695年のステレンボッシュ市の税金徴収書類に、ドイツ人オーナーの名前とワイン700本分の税額の記録が残っており、その長い歴史をうかがい知ることができます。


現在の当主はコバス・バッソン氏とマリエット・バッソン女史夫妻で、彼らは1996年にこのワイナリーを買い取りました。購入当時は大変小さなワイナリーでしたが、コバス氏は綿密な地質調査を行い、この地域と土地のテロワールがブドウ栽培において大きな可能性を秘めていることを確認し、徐々に自社畑を増やし、事業拡大へ舵を取りました。今では敷地内にホテルやレストランを備え、産出するワインは数々のコンクールで賞を獲得しています。